| 『ふるさとの食 アクロス福岡文化誌2』
●「西日本新聞」都市圏版 2008年2月5日付
福岡の地域・伝統文化の発掘や保存、継承に取り組む「アクロス福岡文化誌編纂委員会」(武野要子会長)は、県内各地の食事情、食文化や道具の歴史を地域ごとに紹介した「ふるさとの食」(海鳥社)を出版した。同委員会が昨年一月に刊行した「アクロス文化誌シリーズ」第一巻「街道と宿場町」に続くもの。
第一巻は、県内の街道や宿場町の歴史や自然を取り上げたが、今回は、和食への関心が高まっていることもあり、暮らしの根底にある伝統的な「食」に着目。大陸との交流で形成された多様さが特徴である県内の食文化について、一般の主婦や飲食店からの聞き取り、文献などを使い、一年がかりで調べたという。
また食文化を、海、山里、町に三分類した点も特徴。その土地が持つ料理や調理器具・食器、正月・節句などの「ハレ」の料理を紹介した。柳川の水流で育ったウナギ料理や、商人の町・博多からは「ごりょんさん」(商家の妻)の手料理である、がめ煮や水炊きを取り上げている。
執筆と編集を担当した同委員会専門調査委員の竹川克幸さん(34)は「この本の写真を見ながら、おじいちゃんたちの世代と『昔はこうだった』と語り合ってほしい」と呼びかけた。
●「毎日新聞」2008年2月27付
海、山、町の食文化紹介
アクロス福岡(中央区天神)の文化誌編纂委員会(会長武野要子・福岡大学名誉教授)が食をテーマにした「アクロス福岡文化誌2 ふるさとの食」を発行した。県内を海、山里、町の三区域に分けて聞き取り調査した多様な食文化をまとめている。
博多では、お盆に食べられるという西洋料理のマリネに似た「あちゃら漬け」や、アジを酢でしめ、甘酢につけたダイコンやニンジンを交互に重ねた「アジの博多おし」などを調理法を交えながら写真と共に紹介している。正月や節句など年中行事にまつわる料理も詳しい。古代から現代までの調理器具の変ぼうも含めて地元の食文化が総覧できる。
委員会は、先人が伝えた食の歴史を通して、福岡の地域文化や伝統文化継承の促進、全国に向けての発信を目指しているという。
武野会長は「文化の根本を表しているのは食。住んでいても案外知らなかったというような新たな福岡の一面を発見してほしい」と話している。(山上順子)
●「読売新聞」地域 2008年2月9日付
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